普段いくら強がっても、結局のところ人なんて弱いもので、
いま自分が置かれている環境に、どうしょうもなく落ち込んでいます。
「願わくば、己と関わりのあるすべての人に幸福を。」
幼いころから唱え続けている、宛先知らずな祈りの言葉が、
恐らくは世界で最もひどい文句でした。
叶いもしない、そんな言葉に、自身を縋り正当化していた今までの自分は、
愚かで、安っぽいものだと気がつき、
反省ではなく、後悔の念しか出てきません。
謝罪も、弁解も、・・・すべての道は封じられ、
出来ることは、ただここに居ることで、けどそれすらも、
恐らくはただの迷惑でしかないのでしょう。
それでも、ここに居ることは、恐らく自分自身への戒めで、
出会ったころのこと、一度失いかけたこと、
楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、寂しかったこと、
どれだけあなたを傷つけたかということ、
思い描き、そして望んだ過ごせなかった日々のこと、
そして、あなたとのことを思い出しているからです。
眠りに落ちたときに、あなたが必ず浮かんできます。
在り得なく幸福に満ちた夢は、覚めたときに悪夢に変わります。
そんな簡単なことが、初めてわかりました。